人工授精の精子の凍結保存
一般には人工授精や体外受精は採取したばかりの新鮮な精液を用いて行っていますが、最近では凍結精子を使って行うケースも増えており、夫が仕事などの都合で毎回指定された日時に来院できない場合にあらかじめ都合のよい日に精子を採取し凍結保存する方法があります。
採取された精子は洗浄し、保存剤とともにマイナス196度Cで冷凍保存します。理論上は100年先でも保存は可能で、精子にあまりダメージはなく新鮮精子の授精能力となんら変わることはないので必要な際に解凍して使用することになりますが、できれば当日に採取した精子の方が理想的です。
この方法は睾丸腫瘍の患者さんや白血病の患者さんの役にも立っています。アメリカでは実際に精子バンクがあり、軍隊や放射能を浴びる可能性のある仕事に従事している人々が利用しています。