体外受精の長所と短所
体外受精では必ず強力な排卵誘発などの薬を使用する為卵巣が大きくなり、腹水がたまったりする場合(卵巣過剰刺激症候群)があります。
特に妊娠に成功すると胎児がホルモン(HCG)を盛んに分泌するために、それが母体の卵巣をいっそう刺激して卵巣はますます大きくなり腹水も増加してきます。こうなると血液中の水分が少なくなり、血液濃縮状態となり固まりやすくなりまので必ず水分補給が大事になります。
時には入院し点滴で水分、電解質を補給する場合もあります。この卵巣過剰刺激症候群も妊娠が成立しない場合には月経発来とともに小さくなり、元の大きさに戻ります。妊娠した場合はその状態が妊娠6〜8週には元の卵巣になり腹水も自然に吸収されますので、医師の注意事項をきちんと守っていればなにも心配ないようです。
体外受精による妊娠は自然の妊娠に比べて流産率が高いと報告されています。年齢によっても異なりますが統計的には15%〜20%程度で、特に40歳以上で30%〜40%と高くなります。子宮外妊娠の発生率は4.7%程度と報告されています。また、体外受精による先天異常児は1%強とされています。この頻度は自然妊娠での発生頻度とほぼ同じ範囲と考えられ、体外受精法による出生児に先天異常が多いのではないかという心配はないようです。